【法要】新盆法要を営むための準備は?当日の流れは?詳しく解説します

更新日:9月6日


新盆タイトルイメージ


 毎年、夏のこの時期になると、みんながソワソワしながら楽しみにしているのがお盆休みですね。帰省して、みんなでお墓参りをし、盆棚を整え、迎え火を焚いて先祖の霊が自宅に戻ってくるための準備をする。でも、大切な方が亡くなられてから初めてのお盆、新盆(あらぼん)だと、それに加えてやることがたくさんあります。なのに、どんな準備したらよいかまったく分からない。そんな悩みはありませせんか。


 そこで、新盆(あらぼん)とはどのようなものなのか、準備しておかなくてはならないこと、当日の流れなどを詳しく解説します。



 

目次

1. そもそも新盆ってなにをするの?

1-1. 普段のお盆となにが違うの?

1-2. 新盆と初盆の違いは?

2. お盆を迎える準備

2-1. 普段のお盆の準備作業

2-2. お盆の期間にすること

3. 新盆の法要で準備するのは?

3-1. 法要をする日程を決める

3-2. 参列者を決めて連絡をする

3-3. 僧侶に連絡をする

3-4. 会食の手配をする

3-5. お返しや引き出物の準備をする

3-6. 仏壇の準備をする

3-7. 法要の案内状を作成し送付する

3-8. 僧侶への「お布施」を用意する

4. お布施の相場

4-1. 新盆のお布施の表書きは?

4-2. お布施の渡し方

5. 香典のお返し

6. 新盆の時期

7. 新盆はしないとダメ?

8. 新盆と一周忌どちらを優先すべき?

9. 僧侶や親族を呼ばず、家族だけで過ごしてもいいの?

10. まとめ



 


1. そもそも新盆って何をするの?


1-1. 普段のお盆と何が違うの?


 「新盆」とは、近しい人が亡くなった後、初めて迎えるお盆のことです。厳密には、亡くなって四十九日を過ぎて初めてのお盆。地域によっては「あらぼん」の他に「はつぼん」「ういぼん」と呼ぶところもあります。亡き人が仏様になって初めて家に戻ってくるので、普通のお盆よりも丁寧に手厚くお迎えし、盛大に供養します。


 普通のお盆と初盆・新盆は何が違うかと言えば、お坊さんを呼んで「儀式として行うかどうか」ということにもあります。


 四十九日中にお盆を迎える場合には、その翌年に新盆を行なう形が通例です。 期間は通常のお盆と同じで、一般的には旧暦の7月15日前後を新暦に置き換えて8月13日~16日の4日間である場合が多いのですが、地域によっては新暦の7月13日~16日の4日間で行なわれることもあります。



1-2. 初盆と新盆の違いは?


 新盆の他に初盆という言葉があります。「初盆(はつぼん)」や「新盆(あらぼん)」は、四十九日後初めて迎えるお盆のことを言い、違いはありません。地域によって異なるだけです。


 初盆・新盆の読み方には様々あります。「初盆」は、はつぼん・ういぼん、「新盆」は、あらぼん・にいぼん・しんぼん、などありこれらは地域による違いのようです。



 


2. お盆を迎える準備


2-1. 普段のお盆の準備作業


 新盆の準備に先立って、通常のお盆の迎え方を確認しておきます。これらの準備がまずあって、新盆の法要になりますから、しっかり確認しておきましょう。



盆飾り

 盆棚(精霊棚)はご先祖様の霊をお迎えして、そこで安らかになって頂くために用意する棚のことでです。地方や地域、宗派によって精霊棚の飾り方や有り無しがかなり変わりますので、不安であれば地域の方や、お寺に聞くようにしましょう。


 自宅にて盆棚(精霊棚)の準備ができたらお墓参りをして、お墓を綺麗に掃除しておきます。


精霊馬

 キュウリや茄子に割り箸などで脚をつけたものを精霊馬(しょうりょうま)と言い、お盆のお供えとして欠かせないものです。


 精霊馬は、ご先祖様があの世からこの行き帰りに帰る際の乗り物と言われます。家へ戻る先祖のためにはキュウリを脚の速い馬に。戻りには供物をたくさん載せてゆっくり帰れるように茄子を牛に、それぞれ見立てているそうです。また、この夏の収穫を報告する意味合いも含めており、夏野菜であるキュウリと茄子が使われます。


精霊馬イメージ
キュウリの馬と茄子の牛

盆提灯

 新盆では絵柄のついたものではない白提灯を身内が用意します。故人が初めて迎えるお盆において、霊が迷わないための目印として、玄関や部屋の窓際、仏壇の前などに吊るします。新盆用の白提灯は、ひとつあればよいとされています。


 絵柄の入った盆提灯は親戚や故人と親しかった人が贈るものとされ、床置き用型、吊り下げ型、円筒形の吊り提灯などさまざまなタイプがあります。


迎え火、送り火

 迎え火は、お盆初日に日中お墓参りをしてから、夕方に迎え火を焚いてご先祖様を迎えます。

夕方になると素焼きの小さな土鍋やお皿の上で、おがら(皮をむいた麻の茎)を焚き(迎え火)、白提灯に火を灯します。


 送り火はお盆最終日の夕方に、ご先祖様を送り出す送り火を焚きます。なるべく遅い時間に送り火を焚き、祖先の霊を見送ります。京都の風物詩、「五山の送り火」も同じ趣旨ですね。


 また、地域によっては「精霊流し」や「灯籠流し」を行うところがあり、夏の風物誌になっています。


お供物

 地域や宗派、お家によってしきたりが決まっていることがあります。事前の確認が大切です。

お供え物は原則的に精霊棚にお供えします。その際は、「五供」と呼ばれる5つを用意します。


 「五供」とは、一般的にお線香を指す「香」、ご先祖様や故人様にお供えする「花(供花)」、ロウソクに火を灯すことを指す「灯燭(とうしょく)」、綺麗なお水である「浄水」、食べ物を指す「飲食」(おんじき)の五つです。



2-2. お盆の期間にすること


 通常、お盆には遺族が集まってお墓参りをし、自宅には親族や個人と親しかった知人を呼び歓談、飲食をします。次の項で、新盆の流れを詳しく説明します。


 お盆の間は盆棚(精霊棚)のお供えや水は毎日交換するようにします。



 


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3. 新盆の法要で準備するのは?


3-1. 法要の日程を決める


 法要に必須なのは僧侶と参列者です。日程を決めるのに決め手になるのは僧侶の予定ですから、早めに連絡をとりましょう。その後に参列者に都合を確認して、決定することになります。



3-2. 参列者を決めて連絡をする


 参列者が決まったら、連絡をしますが人数が少なく親しい間柄なら電話で済ますこともできますが、間違いが起きないように案内状を送ることをお勧めします。


書き方の注意点

 本来、案内文は毛筆で縦書きでしたが、現在は印刷で縦書きと横書きが混在しています。案内文は儀礼的なものですから、従来の慣習に従い縦書きが好ましいと言えます。


 通常、句読点は文章を読みやすく区切る意味でつけますが、法要の案内状では句読点はつけないようにします。諸説ありますが、儀式の流れを止めることなく執り行われるようにと、句読点はつけないように書くと言われています。


 冒頭1文字は下げずに書くのも、句読点同様に儀式の流れを止めず、滞りなく行うと言う意味があります。


 忌み言葉は使用しないようにしましょう。「ますます」「くれぐれ」など繰り返し言葉や4(死)、9(苦)などの不幸を連想させる言葉のことを指します。これらの言葉は法要などの場で使用してはいけません。


 縦書きである案内文では、数字は漢数字を使用しましょう。


 会食に参加できるかの確認も必要です。


 初盆と一周忌をまとめて執り行う場合でも、そのことを明記した案内状を1ヶ月~2ヶ月前には出します。


3-3. 僧侶に連絡をする

 

 お盆はお寺にとって大変忙しい時期なので、日程が決まったら早めに連絡することが大切です。



3-4. 会食の手配をする

 

 会食をする場合は、仕出し屋さんに料理を注文して自宅で会食をしたり、レストランや食事処を予約して飲食するなどの方法を決めて手配します。



3-5. お返しや引き出物の準備をする

 

 法要の2週間前までには注文をしておきましょう。



3-6. 仏壇の準備をする

 

 位牌、お線香、香炉、お花や供物などの必要なものを揃えます。



3-7. 法要の案内状を作成し送付する

 

 印刷を依頼する場合は、日時、場所、など間違いのないように入念にチェックしましょう。



3-8. 僧侶への「お布施」を用意する

 

 「お布施」は忘れずに、前日までには用意しておきましょう。



新盆法要の他にも重要な法要があります。それぞれの法要の詳細について解説していますので、こちらもご覧ください。

【法要】四十九日法要を執り行う際の準備から服装、流れ、費用までを徹底解説

【法要】一周忌法要の準備から当日の流れ、服装、費用までを徹底解説

【法要】三回忌法要に必要な準備、施主の心構えは?お布施の相場や服装もお伝えします

 


4. お布施の相場


 僧侶を招いて新盆法要を営む場合は、お布施が必要です。 地域や宗派などによって異なりますが、一般的には3万円から5万円が新盆の法要に対するお布施の相場とされています。通常のお盆に僧侶に来ていただいた場合の相場は1万円程度ですが、新盆法要の場合はそれより多めに包むことになります。


 他の法要と同様、お布施の他に御車代として5,000円から10,000円程度を、御膳料として5,000円から20,000円程度を包んで僧侶にお渡しします。 法要後の会食に僧侶も参加される場合は、御膳料は必要ありません。



4-1. 新盆のお布施の表書きは?


 お布施を包む時は無地の白い封筒を用い、表には何も書かずにお渡ししても構いません。 表書きを記す場合は上半分に「御布施」または「御経料」と書き、その下に施主名をフルネームで書きます。「〇〇家」と書いても構いません。


 香典のように薄墨は使わず、普通の黒墨を使います。裏面には氏名と住所、包んだ金額を記載します。 新札を包むのが望ましく、お札の表面が上になるように包みます。



4-2. お布施の渡し方


僧侶がお帰りになる際に、お盆(なければ袱紗=ふくさ)の上にお布施を乗せてお渡しします。

お布施の他に、御膳料、お車代をお渡しする場合は、御車代として5,000から1万円、御膳料を5,000円から10,000円それぞれお渡しします。




お布施の相場については、それぞれの法要でも解説しています。それぞれの法要の詳細についてはこちらもご覧ください。

【法要】四十九日法要を執り行う際の準備から服装、流れ、費用までを徹底解説

【法要】一周忌法要の準備から当日の流れ、服装、費用までを徹底解説

【法要】三回忌法要に必要な準備、施主の心構えは?お布施の相場や服装もお伝えします



ここまでが、初盆・新盆の一般的な流れです。


 


5. 香典のお返し


 新盆の法要に参列した親族や知人から、香典や提灯、お供物などをいただくので、お返しの準備をしておきます。


 香典、提灯やお供え物をいただいた場合のお返しは、一般的には金額の半分から3分の1程度の品物にします。誰がいくら包んでくれるかを事前に知ることはできないので、およそ2千円から3千円程度の返礼品を事前に用意しておき、1万円を超える金額を包んでくれた方には、後日あらためて追加の品を送ります。


 地域によっては法要後の会食がお返しに当たるとして、別にお返しを用意する必要はなく、会食をしない場合にのみ、お酒や仕出し弁当などを持ち帰ってもらう、というところもあるようです。


 お返しとして好ましいとされるのは消耗品(消え物)です。 消えない品物だと、故人が亡くなった辛い気持ちを引きずるから、というのがその理由です。


 新盆のお返しによく選ばれるのは海苔、そうめん、お茶、洗剤、石鹸、調味料、お菓子などです。 食べ物を選ぶのであれば、なるべく日持ちするものを選びます。 追加でお返しを送る場合や、法要に参列できず香典やお供え物を送ってくれた方にお返しを送る場合は、お盆が明けてから月末までに送ります。



香典のお返しについては、それぞれの法要でも解説しています。四十九日、一周忌、三回忌の法要の詳細についてはこちらもご覧ください。

【法要】四十九日法要を執り行う際の準備から服装、流れ、費用までを徹底解説

【法要】一周忌法要の準備から当日の流れ、服装、費用までを徹底解説

【法要】三回忌法要に必要な準備、施主の心構えは?お布施の相場や服装もお伝えします



 


6. 新盆の時期


 通常のお盆であれば、13日は「盆の入り」と言われ、先祖の霊を自宅へ迎える日です。盆棚を準備したり、迎え火を焚いたりして先祖の霊が自宅に戻ってくるための準備をします。


 14、15日は上述のようにお墓参りをしたり、親族知人を呼んで供養したりする日です。このときに僧侶を招いて法要や会食を行うこともあります。 16日は「盆明け」と呼ばれ、先祖の霊を見送ります。遅い時間に送り火を焚いたり、地域によっては精霊流し・灯籠流しなどを行ったりすることもあります。


 新盆の時期は通常のお盆の時期と変わりません。全国的に多くの地域でお盆といえば、「旧暦盆」である8月13日~16日のことを指し、この間に法要を行います。


 関東(東京・神奈川)や北海道・沖縄の一部の地域では今も7月13日~16日(「新暦盆」)に行われる場合もあります。地域によって異なりますので事前に確認をしておきます。




 


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7. 新盆はしないとダメ?


 新盆の供養は必ずしなければならないのでしょうか。


これについては、様々な要素が関わってきます。


● 新盆をするかしないかは、各家庭の事情によって考え方に違いがあること。

● 地方によって新盆を盛大にする風習がある。

● 新盆をしないといけないと考えるお寺もあれば、新盆は必要ないというお寺もあること。

● 自分たちはやらなくてもいいと思っているけれど、親族はやるべきと言う。


 これらの要素が複雑に絡み合うわけですから、一概に良いとか悪いとかは判断できません。何よりも遺族としての家族の気持ちと、親戚や知人との関係性、菩提寺との付き合い方などを、慎重に勘案することです。そして、わだかまりを残さないために、よく話し合って決めるべきということだと思います。



 

8. 新盆と一周忌どちらを優先すべき?


 新盆は一周忌と一緒でいいのかという問題があります?新盆と一周忌の時期が近く、2度も親族が集まれないから、新盆と一周忌を一緒にしたいというのが認められるのでしょうか?


 どちらも故人にとっては大切な法要ですが、時期が近い場合は原則的には、一周忌を優先します。なぜなら、初盆では故人含めすべてのご先祖様を供養する日になりますが、一周忌では故人のみを供養する日であり、なにより一周忌のほうが故人にとって大切な日となるからです。


まとめて執り行っても良いのか?


 これは完全にお寺次第と言えます。

お寺の忙しい時期なので一緒にやるにしても、日時ををずらすよう勧められるかもしれません。

お寺によっては、「一周忌と新盆を別々に行わなければならない」ということもあるようです。


方法


 参列者の方に何度も足を運んでもらうことをためらうのであれば、午前に一周忌で午後に初盆と同日にまとめて法要を行うこともできるようです。


 また、新盆のお経をあげてもらうのは家族で対応し、一周忌を親族に参列してもらうという方法もあります。別々で執り行うか否かで悩んでいる場合は、住職や親族に相談しましょう。


まとめて執り行った場合のお布施は?


 参列する側の話になりますが、初盆と一周忌をまとめて執り行うときは、それぞれのお布施の金額を合わせて用意するのが一般的です。



一周忌法要については、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

【法要】一周忌法要の準備から当日の流れ、服装、費用までを徹底解説



精霊流しイメージ
お盆の風物誌「精霊流し」

 

9. 僧侶や親族を呼ばず、家族だけで過ごしてもいいの?


 最近は、「葬儀を家族葬で行ったから初盆法要も家族のみで行いたい」「新型コロナが不安だから、僧侶も呼ばず法要なしで過ごしたい」といった声もあります。すでに述べましたが、 新盆の過ごし方に絶対的なルールはありませんので、家族のお考えが一致しているようであれば家族だけでお過ごしいただいても問題はありません。


 ただし、菩提寺がある場合には、新盆法要を行う形が基本にはなりますので、必ずお寺にご相談してください。また、もし法要を行わない親族を呼ばない場合には、普段通りに過ごしても問題ありませんが、新盆飾りやお供えなど、できる限り丁寧にご供養することが大切です。



 


10. まとめ


 いかがでしたか? 新盆(初盆)というのは、招く側も招かれる側も不慣れなことが多く、何をどうしたら良いのかさっぱり分からないという方も多いと思います。 新盆は地域や宗派によって、やり方が大きく異なり、さまざまな風習やしきたりがあるのは事実です。そのなかで、大切なのは故人を供養する気持ちです。


 できる限りの準備をしても失敗は必ずあるものだと考えて、あの世から家族のもとに戻って来てくれた故人やご先祖との時間を大切に過ごすことが一番だと思います。



五山の送り火イメージ
京都五山の送り火


 

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