【葬儀】直葬という葬儀の新しい形

更新日:9月20日


直葬のイメージ


 このところ新しい葬儀の形として、セレモニーを行わずに家族のみで火葬で弔いをする直葬という方法が、様々な場面で話題になっています。直葬で故人を送るケースが増えているのには、以下のような理由あるようです。


 近年、都市と地方の二極化、高齢社会の到来などの社会環境の変化で、葬儀に参列する人が少なくなりつつあること。また、長引く不況のもとで葬儀の費用を抑えたいという経済的理由から。さらには、このところのコロナ禍の影響で、多くの人が集まる葬儀がはばかられるようになった、などのためです。


 直葬は家族のみで執り行われることが多いため、家族葬のひとつと言われることも多いようですが、実際のところ直葬とはどのようなものなのでしょうか。


 今回は家族葬と言われる葬儀の形態の中でも、少し特殊なケースである直葬についてお話をします。直葬の流れを説明したうえで、直葬のメリットやデメリットもあわせて紹介していきます。



 

目次

1. 直葬とはどのような葬儀なのか

2. 直葬の手順

3. 直葬が選ばれる理由

4. 直葬を行うことのメリット

5. 直葬のデメリット

6. まとめ


 


1. 直葬とはどのような葬儀なのか


 直葬とは、通夜や告別式などのセレモニーを一切行わず、自宅や病院から遺体を直接火葬場に運び、火葬によって弔う葬式のことです。別名で、密葬や火葬式と呼ばれることもあります。  直葬を行う際は、基本的に家族や親戚などの身内にだけ集まってもらい、出棺時や火葬炉の前で僧侶による読経が行われことが多いようです。先ほどのべたように、家族のみで行われることから家族葬のひとつであると言われています。


 セレモニーのための式場を借りることがないのが特徴で、病院で亡くなると直接火葬場の霊安室に預けて火葬することから直葬と呼ばれています。


 英語ではダイレクトクリメーションと言いますが、訳すと「直接火葬」となります。まさに直訳ですね。ダイレクトクリメーションは、多くの人が集まり、伝統的、宗教的な儀式で故人を送るのではなく、遺族ひとりひとりの私的な追悼感情を大切にして追悼すべき、という現代的な考え方から広まっているようです。



 


2. 直葬の手順


 まずご遺体を棺に納めところまでは一般的な葬儀と変わりません。通夜と告別式を行わず、すぐに出棺をして火葬場へ向かいます。火葬炉の前で僧侶の読経などが行われた後にお別れが行われ、火葬が始まります。


 火葬には一時間ほどかかるので、その間は参列者は控室で待機しています。最後に、遺骨を骨壺に収める骨上げを行って終わりです。




霊柩車イメージ




 


3. 直葬が選ばれる理由


 日本でも、直葬という形態が増えているということですが、実際に直葬を利用されているのはどのような方々でしょうか。


1) 身寄りが少なくなった人たち、特に高齢者


 身寄りが少なくなったと言っても気の毒な人という意味ではありません。今老人ホームを見ると90過ぎのおじいちゃんおばあちゃんがたくさんいらっしゃいます。


 その年齢を超えると、身内とか知り合いとか友達とかが亡くなっている。この人たちは長生きした幸せな高齢者ですが、亡くなった際に送ってくれる人が減っているのです。


 ですから、人を呼んでも来ない、呼ぶ人はいない。あえて葬儀をやろうとお葬式をすれば、葬儀費用として100万超のお金が掛かりますから、直葬を選択するというケースです。



2) 経済的に困っている人たち


 葬儀をやれば当然多額のお金がかかります。無い袖は振れないし借金してまで葬儀はしないということで、火葬のみとか直葬にされるわけです。これは、どんな時代でも一定数必ず存在するケースで、景気の状況にもかなり影響されるようです。



3) 従来の葬儀に疑問をもっている人たち


 最近多いのは、既存の葬儀に納得がいかない、あまり好きではないという人たちです。先ほど紹介した欧米の考えと似ている気がします。


 遺族に金銭的、精神的な負担をかけたくないといった理由から、遺言で直葬にしてくれという意思を残さるようです。


 このような理由で直葬を選ばれても、遺族の意思で簡素なお別れ会や追悼の会を開催されることはよくあります。



4) 直葬の後で改めて葬儀、お別れ会をするケース


 最後に、都市への人口流入と地方の過疎化で、増えているケースがあります。遠方に住んでいた方が歳をとり、都会の子供のところで面倒を見てもらっている。あるいは、医療が充実しているので、大都市の病院に入院している。親戚縁者、友人、知人などはすべて田舎にいる、というのが典型的な例です。


 本人がお亡くなりになり、故郷でお葬式やお別れ会をすることになった。葬儀に先立ちご遺体を陸送したり、空輸したりすると、多額の費用がかかる。お骨にして帰るというのが一番安いので都会で直葬でお骨にする、といったケースです。



 

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4. 直葬を行うことのメリット


●メリットはいくつかありますが、もっとも大きいのは費用です。一般的な葬儀に比べて、費用を大幅に抑えることができます。一般的な葬儀の場合、だいたい200万円ほど予算が必要ですが、直葬の場合は20万円から30万円ほどで葬儀を行うことができます。


●通夜や告別式を行わないため、参列者への挨拶や受付係など、一般的な葬儀を行う際に必要な参列者への対応などの雑務が、直葬では必要ありません。亡くなった故人との大切な最後の時間をより濃いものにできます。


●香典をもらうことがないので、香典返しをする必要がありません。また、誰かに葬儀を手伝ってもらうということもないので、お礼の挨拶なども必要ありません。一般的な葬儀とは異なり、葬儀後にやらなければならないことがないというのは、大きなメリットの一つです。

●ご遺体を安置しておく期間が短いため、親族の方の心身への負担も軽くなります。




 


5. 直葬のデメリット


 直葬にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。


 参列したいと思っている人が、参列できずに不満を言ってくるということがあります。直葬は基本的には家族や親戚などの身内のみで行われるものです。そのため、故人とかなり親しくしていた友人なども、葬儀に参加できなくなってしまい、後から不満などを言われることもよくあるようです。


 これを避けるには、直葬を行った後に弔問の機会を設けるようにするなど、身内以外の方への対応を考えるべきでしょう。


 菩提寺への納骨しようとした際に、「戒名もつけず、お経も上げないのであれば、納骨は出来ない」とご住職に断られた、といったトラブルも起こっているようです。

お寺によっては、檀家と菩提寺という関係が濃厚で、お寺が宗教的儀礼である通夜や告別式を省いたことで、納骨を認めてくれないというケースが多いようです。


 これには法的な解決策も考えられますが、時間も費用もかかりとても面倒です。菩提寺がある場合は、直葬を行う前に、きちんと相談しておく必要があるでしょう。


 いずれにしろ、直葬を行った後にトラブルが起こらないようにするには、事前によく考えた上で周りの人や菩提寺に直葬を行うことを伝えておくことが大切です。



 


6. まとめ


 直葬は、家族や親戚などの身内だけで、簡単に火葬を行う葬儀で、通夜や告別式は行いません。


 葬儀の費用が大幅に抑えられるうえ、参列者への対応などが必要ないので、主催者としての負担がなく、故人との最後の時間を大切にできます。


 一方で、故人と親しい友人が参列できないへの不満や、菩提寺に納骨ができないなどのトラブルなどの問題も起こりがちです。


 葬を行う前に、通夜や告別式を本当に行わなくてよいのか、周りの人や菩提寺に相談し、しっかり考えたうえで直葬を行うかどうか決めましょう。



 


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