【供養】失敗しない墓じまいの仕方|トラブル回避の秘訣|費用まで|しのぶば

更新日:9月20日


墓じまいイメージ

最近、墓じまいがテレビ・新聞・雑誌などでしばしば取り上げられています。

都市化などの社会環境の変化、核家族化、地域コミュニティの消滅など、いろいろな要因でお弔いに対する考え方が変化し、多様化しました。それに伴って、お墓のあり方に対する考え方にも大きな変化が生まれてきています。


お墓をどうするかは、私たちにとって差し迫って切実な問題であり、また将来的な不安を感じさせる問題であって、多くの人が真剣に考えるようになっています。

マスコミが墓じまいを頻繁に採り上げるのも、そのようなお墓に関する意識の変化が影響しているからだと思います。


そこで、今回は墓じまいとは何か、墓じまいのやり方、墓じまいにまつわるトラブルとその回避・対処法について解説します。


すぐにでも墓じまいをしたい方、今すぐではなくても墓じまいを考えている方、墓じまいは考えていないが気にはなる方、全ての人に参考になる記事です。ぜひご覧ください。



 

目次


1. 墓じまいとは

2. 墓じまいが増えている理由

2-1. お墓を継承する人がいない家庭が増えた

2-2. 夫婦それぞれの実家のお墓を守るのが大変

2-3. お墓が遠方で墓参だけでなく維持・管理も困難

2-4. 高齢になり、墓参りに行けない

3. 墓じまいにまつわる問題

3-1. 法律による規制

3-2. 墓地管理者とのトラブル

3-3. 「離檀」をめぐるトラブル

3-4. 家族や親族の反対

4. 墓じまいした遺骨の移動先

4-1. 改葬で新しい墓地(一般墓所)へ

4-2. 永代供養墓

4-3. 納骨堂・屋内墓所

4-4. 合祀墓(共同墓)

4-5. 散骨

4-6. 樹木葬

4-7. 自宅供養・手元供養

5. 墓じまいの手順

5-1. 親族間の合意、同意を得る

5-2. 改葬に必要な書類を準備する

5-3. お寺、霊園などの管理者との交渉

5-4. 遺骨の行き先を決める

5-5. お墓の所在地の役所への書類提出

5-6. 墓石の閉眼供養と遺骨の取り出し

5-7. 墓石の撤去・解体と使用権の返還

5-8. 新しい受け入れ先に納骨

6. 墓じまいに必要な費用

6-1. 改葬元でかかる費用

6-2. 改葬先でかかる費用

6-3. 納骨堂・屋内墓所の費用

6-4. 合祀墓(合葬墓・共同墓)の費用

6-5. 散骨の費用

6-6. 樹木葬の費用

6-7. 手元供養・自宅供養の費用

7. トラブル回避・対策・解決法

7-1. 墓じまいの費用の負担

7-2. 子や孫など承継者の意思

7-3. 旧管理者への対応

7-4. 閉眼供養なしで墓じまいする

7-5. 安すぎる費用には注意が必要

7-6. 法外な費用請求

7-7. 家族、親戚の反対

8. まとめ



 


1. 墓じまいとは


墓じまいとは、先祖との縁を大切にしながらも、何らかの理由で墓を片付けることです。

墓石や台座を撤去し、遺骨を取り出し、墓所を更地にして墓所の使用権を返還することを言います。


墓じまいは「改葬」のことだと思っている方がいます。「改葬」は、現在の墓所からご遺骨を取り出し、別の墓所に納骨をすることを言い、お墓のお引越しともいわれます。


後で述べるように、「改葬」は墓じまいの後に遺骨をどうするか、つまり遺骨の行き先の選択肢ひとつです。墓じまいをしても、手元供養・自宅供養あるいは散骨など、新たな場所に納骨しないケースもありますから、墓じまいイコール「改葬」ではありません。



 


2. 墓じまいが増えている理由


墓じまいをする理由を端的に言えば、もう従来の大きくて堅牢な石の墓はいらないと考えるからです。なぜ、墓はいらないと思うのでしょうか。その理由はさまざまです。


2-1. お墓を継承する人がいない家庭が増えた


墓を承継する人がいなくなったのは少子化だけでなく、


●生涯独身、子どもがいない夫婦であることなど、お墓の承継ができない

●子どもがいても「子どもに負担をかけたくない」という親としての考え辛くて

●「そもそも墓の存在に無関心」など子ども側の事情で


などの理由が挙げられます。



2-2. 夫婦それぞれの実家のお墓を守るのが大変


少子化によって、長男・長女同士の結婚が増え、夫婦で両家のお墓を守っていくことが困難な家庭が増えています。



2-3. お墓が遠方で墓参だけでなく維持・管理も困難


就職、転勤、結婚などで郷里を離れるとお墓参りの頻度が減少し、管理が疎かになりがちと悩む人は多いようです。



2-4. 高齢になり、墓参りに行けない


高齢になることによって外出が困難になるなどして、墓参り、管理が難しくなってしまった。


親や先祖をないがしろにしているわけではなく、なんらかの形で供養は継続するものの、堅牢な石でできた墓が現実の生活の中で負担になっているため、既存の墓を片付けるということのようです。



管理されていない墓石のイメージ
管理されずに荒れてしまった墓

 


3. 墓じまいにまつわる問題


3-1. 法律による規制


遺骨は勝手に廃棄したりすることは法律で許されていません。(刑法第190条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する)


改葬については「改葬を行おうとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、市町村長の許可を受けなければならない」としています(墓地、埋葬等に関する法律)。ですから、お墓に納められているご遺骨を勝手に取り出して別の場所に納骨したり、廃棄したりするには、自治体の長の許可を受ける手続きが必要です。


この規定に違反した場合は、1万円以上2万円以下の罰金・拘留・科料となっています(「墓地、埋葬等に関する法律」第21条)。


また別に、刑法第189条では、墳墓発掘罪が定められています(刑法第189条 墳墓を発掘した者は2年以下の懲役に処する)。


刑法のこの規定は、国民の宗教的感情を保護法益とするものですので、無許可の改葬のすべてがこれに該当するというものではありません。平穏な形で改葬が行われていた場合までも罰しようとする規定ではない、と言うことです。



3-2. 墓地管理者とのトラブル


墓は通常、墓地を管理している寺や霊園、公的な団体から、使用権を得て建立しているケースが、ほとんどです。墓所の所有権があるわけではないので、墓じまいをしたら、土地を使用前の状態に復帰して管理者に返還しなければなりせん。


つまり、墓じまいをすれば原状回復義務が生じます。この義務を果たし、さらに遺骨を他の場所へ移さなければなりません。ここまですることが、墓じまいと言えます。


墓地管理者側としてはこの原状回復義務が適切になされれば、墓じまいに対して異を唱えるようなことはありません。墓地管理者は、寺院墓地の場合はご住職。公営・民間霊園の場合は霊園管理事務所。共同墓地の場合は墓所の管理組合などです。



3-3. 「離檀」をめぐるトラブル


墓じまいで管理者との間で生ずるトラブルの多くは、寺院における「離檀」を巡って起きています。離檀をするということは、檀家ではなくなるので、お寺の管理に使える収入が少なくなるということでもあります。そこで、寺院側は離檀料を高額で請求してくる場合があり、揉めることがあるのです。


このようなトラブルが起きないように、事前に墓じまいをしたい旨を住職に相談しておくだけでなく、普段から管理費の支払いを滞らせない、法要に際してのお布施をきちんとするなど、日頃から信頼関係性を築いておくなども重要です。



3-4. 家族や親族の反対


墓じまいに、親族や親戚が口を出してきて、なかなか思うよう進められない、というケースも多いようです。ただし、そのような場合の全てが理不尽な要求ではありません。


そもそも、先祖を共通にする人であれば、その先祖が眠るお墓にお参りをする権利や、先祖を供養する権利はどんな人にもあります。お墓を継承してお墓を管理していても、墓じまいすることで、誰もが持っているお墓参りの権利を剥奪してしまうということは許されません。


以上のことを念頭に入れて、親族や親戚の了解を得るように努めなければなりません。



 


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4. 墓じまいした遺骨の移動先


4-1. 改葬で新しい墓地(一般墓所)へ


墓参や法事をするのに都合の良い場所の寺院や墓園に新たに墓所を作り、遺骨を埋葬するのを改葬といいます。


遺骨を別の場所に納骨する際は、事前に行政手続きを行い、「改葬許可証」を取得する必要があります。



4-2. 永代供養墓

永代供養墓とは墓地の管理者に永代に渡って遺骨を管理・供養してもらえるお墓のことです。


ただし、永代供養をうたっていても、永代供養墓、納骨堂、屋内墓所、合祀墓はそれぞれ使う側の意図している意味が違うことがあるので厄介です。永代供養墓や納骨堂の購入を検討する場合には、具体的にどのような施設なのか、永代供養の内容をよく確認する必要があります。



4-3. 納骨堂・屋内墓所


納骨堂・屋内墓所とは、遺骨を埋葬ではなく屋内の納骨室に収蔵する施設です。

完全霊園型の屋内墓所は屋内に墓石を建てるスタイルで、通常のお墓との違いは屋内か屋外かの違いがあるだけで、費用面はそこまで変わりません。


以前、納骨堂は墓地に埋葬するまでの間、「一時的に」遺骨を預かってもらうための施設と言われたことがありました。しかし、最近は一般墓のように代々承継して使える納骨堂や、永代供養までしてくれる納骨堂が都会を中心に増加しています。



納骨堂イメージ
仏壇式納骨堂



4-4. 合祀墓(共同墓)


遺骨を埋葬するのに、合祀(ごうし)または合葬(がっそう)というものがあります。合祀は「合わせて祀る(まつる)」という意味で、合葬は「合わせて埋葬する」という意味の言葉です。


どちらも同じく、骨壺から焼骨を取り出し、他の人のご遺骨と一緒にする埋葬します。このように埋葬された墓所を合祀墓・合葬墓・共同墓と言います。合祀墓(合葬墓・共同墓)は永代供養墓のひとつの形です。


合祀墓の形態はさまざまで、墳丘や塔の形をしたお墓が一般的ですが、モニュメントのようなデザインのお墓もあります。


なお合祀の場合、遺骨が他の方のものと混ざってしまうため、後からの改葬や分骨はできません。お墓を守ってくれる親族がいない人、天涯孤独のためお墓を守る子孫がいなくなる可能性のある人、などが利用することが多いようです。



4-5. 散骨


散骨(さんこつ)とは、一般には、故人の遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後、海、空、山中等でそのまま撒く葬送の一つであり、供養の形です。


散骨は、新しくお墓を購入する費用がかからず、またお墓を管理する必要がないため、最近ではこれを選ぶ方が増えてきています。


墓じまいをしたあとに、散骨をする場合は、事前に粉骨(ふんこつ)をしなければなりません。粉骨とは、遺骨を粉末状に加工することです。大きな骨の形状のまま、自然に還すことはできないからです。


粉骨の費用は1万円から3万円が相場のようです。



海洋葬イメージ



4-6. 樹木葬


樹木葬(じゅもくそう)とは、墓石の代わりに樹木を用いたり、納骨場所の周りに草花が植えられたりするお墓のことです。


遺骨は樹木の根本に納骨し、お墓参りのときには、目印である樹木に向かって手を合わせます。

永代供養なので単身や夫婦二人の墓として注目されています。


樹木葬もその形態はさまざまで、他の人の遺骨と一緒にされる場合もあれば、個々に骨壷に収められて、埋葬される形式もあります。当然、後々遺骨を取り出せるか、出来ないかの違いがあります。



4-7. 自宅供養・手元供養


自宅供養とは、遺骨を小さな仏壇に収めたり、骨壷のまま自宅に置いたりして供養するものです。手元供養とは、遺骨を小さな容器入れて身近に置いたり、宝石に加工して装飾品にして身につけたりして手元で供養します。


遺骨は手元に置く少量のものと、他の場所に安置したり散骨したりするものに分けることになります。

自宅供養・手元供養についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

【供養】手元供養・自宅供養とは?手元や自宅でする供養の新しいかたち



 


5. 墓じまいの手順


5-1. 親族間の合意、同意を得る


墓じまいをするなら、まず親族や親戚の合意を得ておきます。特に、費用負担をお願いするのであれば、事前の承認は不可欠です。

新しい受け入れ先も供養やお参りをする上で重要な要素になりますから、同意事項に含めなければなりません。


5-2. 改葬に必要な書類を準備する


自治体によって改葬の手続きが異なるので、市町村役場に確認します。

手続き手数料などはわずかな金額です。


5-3. お寺、霊園などの管理者との交渉


 現状の墓地管理者への改葬の意思を伝える


檀家としてお寺の墓地で供養されていた場合は、のちにトラブルにならないよう、事情や理由を丁寧に伝えることが大切です。


墓地管理者は、寺院墓地の場合はご住職。公営・民間霊園の場合は霊園管理事務所。共同墓地の場合は墓所の管理組合が設置されていたり、地域住民により当番制になっていたりする可能性があります。


墓地管理者から埋蔵証明書を取得します。役所に提出するもので、「改葬許可証」取得の為必要です。


※埋蔵証明書(埋葬証明書)…現在の墓地にご遺骨が納骨されていることを証明する書類。


 離檀料


寺院墓地の場合は離檀料が発生する可能性もあります。地域やお付き合いの度合いによって異なりますが、通常の法事・法要等で包む金額の2〜3倍程度が目安と言われているようです。


離檀料は法律で決まりはなく、支払いの義務ではありませんが、それまでお世話になったお礼の気持ちとしてお渡しするのが慣例です。


お布施費用・離檀料の相場は、必要ない場合から20万円程度と非常に幅があります。基本的には普段の法要の金額と同額程度で問題ないとされていますが、寺院によって異なりますので、寺院と相談して決めてください。


なお、墓所の使用権を返還しても、永代使用料は返還されません。



5-4. 遺骨の行き先を決める


遺骨の行き先として、永代供養をしてくれる施設が選ばれることが多いようです。


永代供養とは、供養料を事前に一度支払えば、寺院などでご遺骨を預かり、文字通り「永代にわたって」供養してもらえることをいいます。宗旨・宗派に関係なく申込みが可能であることが多い他、身内や後継ぎのいない方でも申込み可能であることが特徴です。


新しい納骨先と契約を完了し永代使用許可書を得た後に、新しい納骨先に「受入証明書」の発行を依頼します。


※永代使用許可書とは、利用者と墓地所有者との間で、永代使用権の契約が成立すると、使用権の存在を証明するものとしてが墓地所有、である寺院や墓地から発行されるもの。


※受入証明書とは、改葬を希望する人が、改葬先の墓地の使用権を得ていることを証明するものです。改葬先の墓地管理者から発行してもらいます。役所によっては「永代使用許可書」を受入証明とみなす例があるようです。



5-5. お墓の所在地の役所への書類提出


埋蔵証明書、その他の書類を役所へ提出して改葬許可証を取得します。




5-6. 墓石の閉眼供養と遺骨の取り出し


墓石解体・撤去の前に、お墓の魂抜きである閉眼供養(へいがんくよう)法要を実施します。事前にお寺に依頼する必要があります。閉館供養は性根抜き(しょうねぬき)、魂抜き(たましいぬき)とも呼ばれています。



5-7. 墓石の撤去・解体と使用権の返還


遺骨の取り出しは自身で行うことも可能ですが、力仕事ですし墓石を扱うことになりますから、解体工事を担当する石材店に依頼するのが通例です。


事前に石材店から墓石の撤去・解体工事の見積もりを取得し、依頼先を決します。寺院墓地によっては石材店が指定されている場合もあるため、日時の打ち合わせをして、事前にご住職に確認しましょう。


基本的には、墓石だけでなくお墓の基礎(土台)も解体し、更地に戻してから墓地管理者に返還します。お墓が遠方の場合は閉眼供養と同日に実施するのがおすすめです。ご住職、石材店と事前に時間の相談をしておく必要があります。



5-8. 新しい受け入れ先に納骨


ご遺骨の受け入れ先(新しい納骨先)に納骨日程を事前に相談して決定し、必要に応じて、住職に開眼供養を依頼しておきます。納骨時に、墓地管理者に「改葬許可証」を提出します。


開眼供養法要の相場は3万円~10万円ですが、お寺により異なりますので確認しておきましょう。




霊園イメージ
新しい形のお墓、谷中霊園立体埋蔵施設

 


6. 墓じまいに必要な費用


墓じまいにはさまざまな費用がかかります。場面別に説明します。


6-1. 改葬元でかかる費用


 墓石・基石の除去費用


除去の費用相場…………20万円から


「墓石の処分にかかる費用+区画を更地にする費用」で1㎡あたり10万円〜15万円程度の費用が必要です。 さらにお骨の取り出しを石材店に依頼する際は、別途作業料(3万円~5万円程度)が発生します。


工事機材が入れない墓所の場合(通路幅が狭い、山奥にある等)の場合は、作業を人力で進める必要があるので料金が割高になります。



 運搬費用その他諸費用


改葬元から改葬先に墓石を移動する場合は運搬費用がかかります。墓石を遠隔地へ運ぶとなるとかなり割高になるため、改葬先で新たに墓石を立てたほうが経費を抑えられることもあります。



 墓石の処分費用


また、費用が安すぎる場合も、注意が必要です。墓石は産業廃棄物として適切に処理する必要がありますが、過去には違法業者による不法投棄のトラブルも発生しています。



 洗骨の費用


お墓は納骨スペースには雨水が侵入しやすいので、お骨が浸水して、汚れが付着している場合があります。衛生的観点から洗骨を行う必要がある場合もあります。


費用の目安は1万円~3万円程度です。



6-2. 改葬先でかかる費用


 新たな墓地使用権の取得


通常の墓所、霊園、公立の霊園、納骨堂などそれぞれ永代使用権の額は異なります。


全国平均は60万円から80万円だと言われていますが、墓地の使用料金はやはり地価に比例します。主要都市の墓地代の相場を比較すると、東京都は134万円で、愛知県や福岡県の約2倍強です。


 新しいお墓の建立費用


通常のお墓であれば、新たな墓石代、墓石を移設するなら運送費と設置費用がかかります。さらに、開眼供養に伴うお寺へのお布施が必要です。


お墓を建てる時の費用相場は平均約150万円~300万円と言われています。


 永代供養料


永代供養をしてくれる施設であれば、施設の使用量の他に永代供養料が必要となります。


永代供養とは、遺族や子孫に代わって霊園や寺院などが遺骨を管理・供養することを言います。遺骨と、それにまつわる供養をすべて霊園や寺院へお任せするものです。


永代供養の相場は、墓の種類、その供養の内容や、寺院または付帯施設の充実度などによって金額が変わってくるために、総額10万円~150万円程と大きく幅があります。


お墓の継承を前提とした一般的なお墓では、継続的な維持費用として「年間管理料」がかかりますが、永代供養墓や永代供養付きの納骨堂などでは、購入した後の支払いがないのが普通です。ただし、施設によって管理料についての考え方はまちまちですから、よく確認することが重要です。



6-3. 納骨堂・屋内墓所の費用


納骨堂には、仏壇式・ロッカー式・自動搬送式・位牌式・室内型墓地などさまざまなタイプがあります。その違いによって費用・料金は変わってきます。また、地方によっても違いますので、都心部などは高額になります。


第11回お墓の消費者全国実態調査(2019年)によると、納骨堂の平均購入価格は、876,699円ということですから、大都市圏ではそれ以上になります。



6-4. 合祀墓(合葬墓・共同墓)の費用


合祀墓のメリットはその費用の安さです。共有のお墓に埋葬されるので使用料が安く、個別の墓石を建てる費用が不要で、お墓の維持費用もかかりません。


費用の相場は、1霊あたり10万円~30万円程度で、墓所の立地やつくりによって価格が異なります。



6-5. 散骨の費用


最も一般的な散骨場所は海と山です。海洋散骨の場合は沖合で行うため船を使います。

費用は、依頼主が船に乗船するか、しないかで大きく異なります。


船を貸し切りで散骨する場合……………………20〜50万円

他の依頼主と合同で乗船する場合………………10万円前後

散骨を代行してもらう場合………………………5〜10万円


山林散骨を行っている業者が少ないことが、普及のネックになっています。まだまだ、誰でもが希望すれば山林散骨できる、という状況にはなっていないようです。


山林散骨の料金相場は5万円からのようです。



6-6. 樹木葬の費用


樹木葬の場合、費用の中心になるのは墓地使用量です。これは土地や区画を1使用するための費用です。


樹木葬の種類によっても費用は異なりますが、


骨壺から遺骨を取り出す合祀型樹木葬…………5万円〜20万円

個別型樹木葬………………………………………15〜60万円

家族型樹木葬………………………………………20〜80万円


が墓地使用料の相場です。


永代供養の場合は別途永代供養料がかかります。



6-7. 手元供養・自宅供養の費用


手元供養・自宅供養の費用はそのやり方、異ことの扱い方によって大きく異なります。

手元供養・自宅供養については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

【供養】手元供養・自宅供養とは?手元や自宅でする供養の新しいかたち



 


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7. トラブル回避・対策・解決法


墓じまいのトラブルのほとんどは親族、寺院、移送や処分に関わる石材店に対してのものです。


7-1. 墓じまいの費用の負担


お墓じまいは、これまで解説した通り、一般的には数十万円の費用が発生します。あとから、誰が費用を払うべきか争いにならないよう、家族・親族で事前に話し合っておきましょう。



7-2. 子や孫など承継者の意思


また墓を継承する可能性がある家族、親族がいる場合には、墓じまいして良いのか、あるいは遺骨の移動先として、遺骨の取出しが不可能になる樹木葬にしてもよいかなど確認するべきです。


新しい納骨先についても親の子を想う気持ちだけでなく、子が親や先祖を想う気持ちも確認

したうえで決めることが望ましいと言えるでしょう。子や孫などともしっかりと話し合うべきです。



7-3. 旧管理者への対応


墓じまいという結論に達するにはさまざまな葛藤があるでしょう。しかし、そういった結論に達しても、今までお世話になった墓地管理者に向けては、お墓じまいを考えている事情や理由を丁寧に伝えることが大切です。特に、檀家として長い間、世話になってきたお寺に対しては誠実な対応が必要です。


すでに述べたように、問題になりやすいのはお寺の離檀料です。墓じまいについて事前にその相談を住職にしに行ったら高額な離檀料を請求された、といったことがあるようです。


 解決法


高額請求を防ぐには、墓じまいの検討をするとき、お寺に相談をしながら進めることが一番です。

お寺からすれば、墓じまいの相談を何一つせず「墓じまいします」と、急に伝えられたら、腹立たしい思いをするのは当然です。


これまでお墓をちゃんと守ってくれたお世話になったお寺だからこそ、墓じまいの旨を急に伝えるのではなく墓じまいをしよう思っている理由や事情について相談し、お互いが納得した形で墓じまいを行いましょう。


寺院に対しても、普段からのコミュニケーションや事前の相談があれば、トラブルは回避できるものです。


7-4. 閉眼供養なしで墓じまいする


閉眼供養をすることに関しては、前述したように墓じまいの前に行うことが寺院の慣例になっています。


寺院に閉眼供養(性根抜き・魂抜き)をしてもらわずに墓じまい工事をしてしまい、菩提寺や親戚たちから非難されたということも多いようです。


墓石の中には亡くなった人やご先祖がいると考えられていますし、長年にわたって、たくさんの家族や親戚が、亡き人やご先祖様の供養を祈ってきたわけで、いわば「念」やら「魂」が込められています。


「念」「魂」とはそもそも目に見えないものなので、魂抜きが不要と考える人にとっては寺院を呼ぶ必要はないと言うでしょう。ですが、閉眼供養を行っていないと墓じまいの撤去工事を行ってくれない石材店も存在します。


菩提寺や親族から閉眼供養をしないことに対して非難された場合は、無理に墓じまいの作業に入ることはお勧めできません。


石材店との契約も済み、工事当日にお寺に出向いたら、住職に工事を拒絶された。石材店は境内に入れてもらえない、などというトラブルに発展しかねません。


職人や工事用重機が寺院の境内(いわば人の土地)を出入りするその許可を当日まで取っていなかったことは、まずなによりも境内でそれだけの大掛かりな工事をするのであれば、事前に住職やその家族に相談しておくのが一般常識です。


改葬許可申請のための申し出を改葬元の墓地管理者である住職に相談していなかったは場合、法律に触れかねません。墓じまいをして遺骨を移す時には、改葬元の墓地管理者(この場合は住職)の署名と捺印が必要です。


墓所イメージ


7-5. 安すぎる費用には注意が必要


「墓石の処分にかかる費用+区画を更地にする費用」で1㎡あたり10万円〜15万円程度が相場です。墓所の地形やお骨の状態でも、費用は変わります。そのため、費用が安すぎる場合は、注意が必要です。


墓石は産業廃棄物として適切に処理しなければならいのですが、過去には違法業者による不法投棄のトラブルも発生しています。


石材店に対しては、契約前に複数の業者を比較検討することで、見積もり価格を抑制し、良心的な石材店を身極めることです。



7-6. 法外な費用請求


石材店に50万円で墓じまい工事をしてもらったが、あとから別の石材店にその工事内容を話すと「うちなら30万円だよ」と言われ後悔している、といった問題はよく聞きます。


石材店にとって墓じまいは仕入れがなく、石材の運搬や処分費などを含めた職人の手間賃がほとんどのため、定価というものがありません。


消費者としてできることは、可能な限り複数の石材店から見積もりを取って比較検討することです。業者同士を競合させることで価格の抑制につながります。


ただし、石材店が指定されている場合、相見積もりはできません。指定石材店制度がある場合は、契約書の有無を確認しましょう。無い場合はそれに従う必要はありません。


しかし、契約書がなくても泣き寝入りしなければならないことが多いため、菩提寺を通じて石材店を監視することで抑止力となります。なにかあれば、直接石材店にだけではなく、寺院に苦言を呈し、あるいはクレームを出すべきです。



7-7. 家族、親戚の反対


親族に対しては、自分自身が祭祀承継者であることを前提にして、周囲の気持ちを逆なでしないように、こちらの想いや事情を話して理解してもらうことが大切です。


お墓の名義人である墓地使用者が、これからお墓を守っていくことが物理的に難しいという状況になってしまうのであれば、墓じまいがベストな方法になります。親戚を根気強く説得して、納得してもらうほかありません。



 


8. まとめ


ライフスタイルの変化、少子化、価値観の多様化などから、この数年でお墓のあり方、先祖の供養のあり方について、人々の気持ちに大きな変化が生まれています。


そのような流れの中で、「墓じまい」は時代の趨勢といえます。適切に墓じまいが進まなければ、打ち捨てられて荒れ果てた夥しい数の無縁墓が日本全国に出現してしまうでしょう。


とは言っても、墓じまいを滞ることなく完了するには、さまざまな関門があるのも事実です。


家族、親族、親戚の間のトラブルを回避するために、事前の同意や承認が何よりも重要です。また、お寺や墓所の管理者など関係する人々への、心配り、配慮と、誠実な話し合いを重ねることが求められます。


改葬の場合などには役所への届出が必要となることも忘れてはいけません。

墓じまいには数十万から、数百万円といったかなりの費用が必要になることを覚悟しておかなければななりませんが、その上で石材店などの業者は信頼できる業者を選ぶことが重要です。



 

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