葬儀には現金がいくらぐらい手元にあればよいのか

更新日:9月20日


葬儀イメージ写真


 人の死は突然に訪れます。ましてやそれが家族であれば、悲しみに浸るいとまもなく、葬儀に向けての準備に忙殺されるだけでなく、さまざまな不安に悩まされることも多いでしょう。特にお金の問題は知らないことがほとんどですから、とても気になるものです。


 人が亡くなった時に、家族は故人の銀行口座からさしあたっていくらぐらいおろして手元においておけばいいのでしょうか。「故人の口座は銀行によってすぐに凍結される」という都市伝説と絡めて、この問題についてお話をしていきます。



 

目次

1. 故人の銀行口座はすぐに銀行によって凍結されるの?

2. 葬儀にはいくら手元に必要か

3. 葬儀社以外の支払いで現金が必要になる場合

4. 相続につけ込む不安商法

5. 依頼してはいけない葬儀社

結論


 


1.故人の銀行口座はすぐに銀行によって凍結されるの?


 人が亡くなった時に、家族は故人の銀行口座からからいくらおろして手元においておけばいいのでしょうか。


 これについては、亡くなった方の口座からいち早くお金を下ろさなければ凍結されるので、「お金を下しておかないと大変なことになる」「1円も引き出せなくなる」、といった都市伝説があることから、心配されている方がいらっしゃるようです。


 結論を言ってしまえば、今の都市銀行は自分から言いに行かなければ向こうで勝手に凍結することはできないようになっています。役所から銀行に通知がいくことはありませんし、銀行職員が預金者の死亡を知ったからといって職権で口座を凍結することはありません。


 ですから、厳密な法律問題は別として、カードと暗証番号があれば必要な金額を適宜おろして使うことができますし、そんなに心配することはないというのが実際のところのようです。


(*法律的には正当な相続人しか故人の口座を引き継げませんから、相続人でない人がみだりにお金を引き出すことはできません。そこでどんな問題が生じるかについては別の機会にお話しします)



 


2.葬儀にはいくら手元に必要か


 銀行から故人の預金をすぐにおろせなくなるかどうかの問題は別として、「葬儀の時にお布施とか、葬儀屋さんへの支払いとかあるから現金がないと困る」、という心配は当然あることです。では、実際にどのくらいの金額を用意しておけばいいのでしょうか。


 結論を言えば、きちんとした葬儀社に葬儀を頼むのであれば、お布施の分だけあれば心配するほどのことはない、というのが現実的なところのようです。


 さらに、お布施にしても、菩提寺さんとかであれば、「すみませんお金おろすのも遅くなりますから何日の何時にお届けに行きます」と言えば、だいたい納得いただけるようです。


 ですから、「お寺さんが遠くお坊さんと会うのが葬儀の時だけなので、お布施もお渡ししておきたい」、というのであれば、お布施分は用意しとけばいいということになります。


 一般には、葬儀に関連して必要なものは葬儀の際に葬儀社さんが一旦全部立替えます。それらを精算するにしても、「支払いは保険払いといって、保険金が出るまで待ってますよ」、と言ってもらえるのが普通です。


 さしあたり、現金をいくら銀行からおろしておけばいいですかと聞かれれば、現金は特になくても大丈夫ということです。



 


3.葬儀社以外の支払いで現金が必要になる場合



 葬儀社さんによっては火葬場とか式場の支払いなど、要するに葬儀社の扱いではない部分について、立て替えではなく現金で支払ってくださいと言われることもあります。


 そのような場合には支払いが結構な額になるために、それを誰が負担するかについて親族間で問題になったりするケースがあります。

(実際に火葬場、式場の費用がいくらぐらいになるかについては別の記事で紹介します)


 ですが、最終的に葬儀代というのはだいたい亡くなった方の預貯金から払われます。もしくは保険の受け取り人たちが、これは葬儀代として支払われているのですから、ここから払いましょうという話になっていることがほとんどです。


 それ以外であれば、親族の口座からとりあえず立て替える。例えばお父さんが亡くなったら、「お母さんとりあえず出しといて」というような話です。夫婦の口座が分かれているのだったらそれで困ることがないわけです。母さんの口座がだめだったら、いよいよ子供が一旦立て替えてあげるというのは普通のことです。


 実際このような手順になっているわけなのですが、親の葬式のお金を自分で立て替えるのは嫌だという話も時々あるようです。普通に相続するのであれば、話し合いをして親のお金から一旦これだけは葬儀代として出そうとか、分けようということが可能になるわけですから、親族としてあまり賢明な主張ではないですね。



現金イメージ



 


4.相続につけ込む不安商法


 時々、相続について家族の間で揉めるているという話を耳にします。週刊誌などでも骨肉の争いなどと、相続問題をさも日常的な出来事であるかのように話題にします。しかし、亡くなった方の人数と調停とか裁判になる件数というものを比べた場合、実際にはそれほど頻繁に起こることではありません。


 こういった稀なケースを取り上げて、不安を煽り立てられていると、相続問題はよく起きるものだと思い込んでしまいがちです。さらには、家族の間でお金の事でトラブルが起こらないように、いろいろ用意しておかなければいけないと思ってしまう。結果として、多くの人がさまざまな不安商法に乗ってしまうわけです。


 多くの方は葬儀代として、少なくないお金を準備します。ですが、実際の葬儀では問題になっても大抵の場合、話し合いで滞りなく済んでいることがほとんどです。ですから、現実に葬儀のために用意しておくべき、と言われるぐらいの金額で十分なのです。


 お坊さんに言われたお坊さんの分、葬儀屋さんに言われた葬儀屋さんの分、ということです。でも、いちいち銀行行ったりするのが大変ですから、葬儀社さんは「一旦うちで立て替えましょう」という形をとっていてくれるのです。


 お金の事は、とてもシビアだったり大変だったりすることもあるので、とても不安を煽り立てやすいものです。しかし、現実には相続で揉めての調停とか、裁判まで行く人は稀です。お金の事もほとんどが、すぐ現金で払わなくても待ってくれる、ということがわかっていればそんなに心配する必要はないということになります。



不安商法イメージ


 


5.依頼してはいけない葬儀社


 うちは現金じゃなきゃ困るんですという葬儀社さんには、できるだけ葬儀を頼まない方がいいでしょう。


 そこまで財務内容がきついような葬儀社というのは、過剰なコストダウンをするということがありますから、ちゃんとした葬儀を執り行ってもらえるか不安だからです。


 廃業したりとか倒産したりする葬儀社というのは、今まで立て替え払いだったものが、現金払いに変わっているというように、財務内容がとても不安定になっていくというケースが多いのです。


 


結論


病院の支払いとか細かいものがありますが、それ以外は目安でいえば30万とか50万をとりあえず降ろしておいて、お布施に備えればそんなには困らないでしょう。そのほかには、その都度必要と言われた額を用意していけばいいということです。


実際にお葬式というのは大変なことではありますが、しっかり一つずつやっていけば深刻な事態に陥って失敗するっていうことはありません。過度に心配しなくても大丈夫です。



 


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